第69回スプリングステークス 事前検討
皐月賞トライアルとはいえ、当たりの年とはずれの年ある。頭数も意外に少なく価値が下がる。
<登録:12頭>
◆ヴァルトライゼンデ
<前走>ホープフルSは好位につけて、ロスのないレースで2着。
コントレイルには歯が立たなかったが、ワーケアには先着している。ワーケアは不利があってのものだが、兄たちにはなかった先行力と器用さが生んだ2着でもある。このコースは有利に働くはず。高い評価を与えるべき。
<配合>主導はAlmahmoud6・7・8×6、さらにHyperionが6代目から9代目にちりばめられて、Gainsboroughの血をNorthern Dancer5・6×4でまとめる形。Donatello-Alycidonでスタミナが強化されている。微妙なのはTetratema9・9×6・8で遺伝効果があると見れば、決め手も発揮できるはず。
◆サクセッション
<前走>ジュニアCは内枠・先行馬有利な馬場で外から捲って直線突き抜ける圧勝劇。
相手が弱いメンバーで、同じ中山でも外回りのマイルから内回りの1800mなので前走の圧勝を鵜呑みにはできない。ただ、差しが決まりやすい馬場になりそうな点は考慮が必要で、押さえ程度の評価は必要。
<配合>Native Dancerクロスを伴うRaise a Native4×6を主導にNashua5×7でスタミナをプラス。欧州系の血もクロスなって生きてはいるが、重厚な血で引き出しに苦労するかも。マイラー色が強く出そう。
◆ファルコニア
<前走>小倉1勝クラスの2000mあすなろ賞を後方待機から大外を回ってNo.1のあがりで差し切り勝ち。
弱いメンバーで、最終日の荒れた馬場で外差し有利だったのは確かだが、小回りの小倉で大外から差し切ったのは立派。クラシックでの厩舎実績もあり、ローテとしてもエポカドーロ(藤原厩舎)が皐月賞を勝ったのと同じパターン。軽視は禁物。
<配合>Sir Gayloadクロスを伴うSir Ivorの5×6を主導に、Almahmoud5・7×7・7・8でスピードを補給。さらにMahmoudでこの両者が結びついている。反応の良さに加えて、Donatelloがスタミナを補給しているのでクラシックディスタンスをこなせる中距離ランナー。ただ、全兄が3歳秋から4戦3勝してオープン入りしているように、能力が開花するのに時間がかかるかも。
◆ココロノトウダイ
<前走>共同通信杯では馬場が渋った影響があったのかもしれないが、先手を取りながら徐々に下がって結局5着。
2走前に接戦を演じたエヴァーガーデンはその後好走するも勝ち上がれていない状態。前走もマイラプソディとの比較だけなら頑張った部類だが、勝ち馬はその5馬身前方。良馬場に戻ればもっと違うのかもしれないが、現状ではまだ力不足か。
<配合>Nureyev5×3はNorthern Dancerクロスを伴わないが、Sharpen Upの6×4をNative Dancerで結びつけて、祖母フェアリードール(トゥザヴィクトリーの母)に血をまとめた形。父のスタミナの源泉であるドイツ系の血がまったくクロスにならなかった点は残念ながら、スタミナのDonatelloクロスは最低限確保した。
◆アオイクレアトール
<前走>東京1勝クラスの1600m戦。武豊が絶妙のペースで逃げて逃げ込みを図るところをオーロラフラッシュに差し負けて2着。
配合的にはマイルで良さが発揮できるとは思えないので1Fでも距離延長はいい。先行すれば簡単には潰れないので中山1800mは距離も展開も合うはず。押さえ以上の評価が必要。
<配合>母系にNorthern Dancerを持っておらず、主導はNever Bend6×6でバランスよくまとめられた異系交配馬。Almahmoudからスピードを、Princequilloからスタミナを補給して、成長力もある。
◆シルバーエース
<前走>京都1勝クラス1800mつばき賞を2番手から抜け出しを狙うも、前を捕え切れずに後ろから差されて3着。
時計のかかる京都の最終週でさらに重馬場。馬場の巧拙もあるかもしれないが、前を捕まえられなかったのは痛い。ただ、未勝利戦で0.4秒差で2着に下したウインローズブーケ(この時51kg)があすなろ賞で54kgでファルコニアに1.1秒差。斤量差3kgを考えれば、ファルコニアとはあまり差がないと言えなくもない。アオイクレアトールにもいえることだが、展開は向くはずなのであとは馬場の助けが必要。
<配合>Northern Dancerクロスを伴うLyphard5×5が主導。スピードはAlmahmoudクロスと母方Miswaki-Mr.ProspectorからNative Dancerを通して主導の傘下に収めている。クロスになりにくいドイツ系AlchimistーBirkhahnとTantiemeの血を生かしてスタミナを補給。Donatelloもクロスになって距離が長くなっても大丈夫。
頭数は少ないが、配合的には将来性のある魅力的な馬が揃った。中山1800mではもったいないメンバーなので、今後の飛躍に期待したい。

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