第81回桜花賞 事前検討

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人気は阪神ジュベナイルフィリーズの1・2着馬に集まりそうだが、この2頭は3歳の初レースが桜花賞。すんなりと決まらない年もあり、今年も難解。
<登録:24頭>
◆ソダシ
<前走>阪神JF1着。好位の馬群の中から抜け出しての押し切り勝ち。器用に立ち回って安定して脚を使えるのは確かだが、スローペースの割にサトノレイナス及びユーバーレーベンに迫られたことも事実である。一方で、勝ち方は派手さがなくとも4戦無敗で能力的に底を見せていない。したがって、2歳女王ソダシに高い評価を与えて当然だが、絶対視までは禁物である。
<配合>Northern Dancer5×5・6・6・8が主導。次いでHail to Reason6×5、Never Bend5×7の系列ぐるみによりこれをアシストしている。血の集合がいまいち不明確性で、切れ味というより安定した走りが持ち味の中距離馬。

◆サトノレイナス
<前走>阪神JF2着。直線で内から追い込んだが、少し仕掛けが遅れた分だけ届かなかった。敗れはしたが3戦2勝2着1回と能力的にも底を見せていない上に、ソダシとは力の差がないことを示した。よって桜花賞では、枠順や展開次第でサトノレイナスがソダシを逆転することが可能と判断すべきである。
<配合>Lyphard4×5で欧州系スピード・スタミナをうまくまとめたのがポイント。Almahmoudは5×8で遺伝効果は疑問。硬い馬場での瞬発力勝負には不安があるが、シンプルかつバランス良い配合で底力やタフさを秘めている。中距離から長距離までこなす一流ランナーになる可能性がある。

◆アカイトリノムスメ
<前走>クイーンカップ1着。好位追走から抜け出してアールドヴィーヴルの追い上げをしのぎきって勝利。デビュー戦7着敗戦から1戦ごとに確実に力をつけている。阪神JF組との比較でも、ククナを物差しにすると、クイーンカップ組のレベルが低いとは言えないようである。よって桜花賞では、アパパネの娘アカイトリノムスメにも高い評価を与えるべきである。
<配合>比較的世代が古い父ディープと世代を重ねているBMSキンカメのパターンは父母間の世代が離れて父の主導Almahmoudのクロスは遺伝効果を認めにくい。Northern Dancer5×6・6・6・8とPromised Land5×6はともにその父がクロスにならないが、欧米の血をまとめる役割。全兄に見るように安定味や底力といった点に不安を残す。早熟性は認められるが成長力には疑問が残る。中距離までこなせるマイラー。

◆メイケイエール
<前走>チューリップ賞1着同着。いつもながら折り合いを欠いて、押さえきれずに途中から先頭に。それでもマイルを押し切っており、同着となったエリザベスタワーよりかなり強い内容であった。また、阪神JFで4着に敗れているが、外枠で終始外を回らされていたことを考えるとレース内容としては上位2頭と差はない。よって桜花賞では、折り合って気分良く走れさえすればメイケイエールが好走する可能性はかなり高いと判断すべきである。
<配合>サンデーサイレンス3×4とデインヒル4×4が前面でクロスしてシンプルさに欠ける。ただ両馬はAlmahmoudなどを介してしっかり結合しており、欧米の血を連動させる役割も果たしている。Lyphard5×6やCrepello6×7の系列ぐるみでスタミナが補給されており、粘り強い先行力が期待できる。スプリントから中距離までこなせる一流のマイラーに育つ可能性がある。

◆エリザベスタワー
<前走>チューリップ賞1着同着。スローペースの好位のインを追走し、直線でも内をつくロスのない競馬でメイケイエールと同着。レース内容としての価値は高くないと判断できる。よって、桜花賞ではさらなるメンバー強化を考える合わせると、エリザベスタワーに高い評価は不要である。
<配合>主導はNorthern Dancer クロスを伴うDanzig4×5。それにMill Reef5×5の系列ぐるみが加わる形。Kris4×4が欧米の血をうまくまとめている。強調された父の父Invincible Spirit のスピードが生かされたとはいえ、牝馬としてはかなりスタミナ色が強く、硬い馬場への対応は課題となりそう。しっかりした配合で成長力はある中距離ランナー。

◆アールドヴィーヴル
<前走>クイーンカップ2着。キャリア1戦ながらも追い込んでアカイトリノムスメにクビ差まで迫っており、負けて強しの内容であった。よって、桜花賞では、展開や枠順次第で、アールドヴィーヴルがアカイトリノムスメを逆転することが可能と判断すべきである。
<配合>近年の日本の一流馬の多くが持つNashua、Hornbeam、Princequillo、Charlottesvilleなど、良質なスタミナの血を活かしながら、全体のバランスがしっかり整えられたことはこの馬の長所。反面、牝馬としてはスタミナに寄りすぎた配合であることも否めない。瞬発力勝負では苦しいが、息の長い末脚を武器としてタフで堅実な走りが期待できる。成長力が期待できる中距離ランナー。

◆シゲルピンクルビー
<前走>フィリーズレビュー1着。好位のインで脚をためるロスのない競馬に恵まれたものであり、レース内容としての価値は高くない。よって、桜花賞では、シゲルピンクルビーに高い評価は不要である。
<配合>主導はNorthern Dancerクロスを伴うSadler's Wells4×3。これにDanzigの5×6でスピードを、Nashuaの7×5がスタミナを補給。BMSHigh Chaparralを強調しバランスよくまとめられた。切れ味が不足しているので瞬発力勝負は不利だが、質の高い血が生きており先行して粘り込むレースで良さを発揮しそう。成長力のある中距離ランナー。

◆ソングライン
<前走>紅梅ステークス1着。好位で脚を溜めて直線で先頭に立つと突き放す強い内容での勝利。好時計勝ちにはなったが、これは高速馬場のおかげ。2着ララクリスティーヌはフィリーズビューで14着惨敗。3着ルチェカリーナはアネモネSでも3着。時計は信用できず、レースのレベルは低く、注意は要するが好時計4馬身差の圧勝というだけでソングラインに高い評価は不要。
<配合>長所は主導としてのサンデーサイレンス3×4の系列ぐるみの明確性。これにBusted5×7がスタミナを補給。近親度が強いことが良く出れば仕上がりが早くなりそうだが、ムラな面を出すことも。好不調の波は大きくなりそうだが、能力は高く好調期の意外性は充分な中距離ランナー。

◆ファインルージュ
<前走>フェアリーステークス1着。一線級不在のメンバー構成に恵まれたとはいえども2着に2馬身半もの差をつけており、力の違いを見せつけたのも事実。よって桜花賞では、急激なメンバー強化であっても、ファインルージュに押さえ程度の評価は与えるべきである。
<配合>サンデーサイレンス3×4を呼び水として、Northern Dancerクロスを伴うLyphard5×6とTurn-toクロスを伴うHail to Reason5×6・7により全体をリード。両馬はサンデー内でHaloを通して結合。父内の重厚なスタミナの血はクロスにならなかったが、牝馬にとっては幸いだったかもしれない。しっかりとした配合で成長力のある中距離ランナー。

◆ククナ
<前走>クイーンカップ3着。直線で少し仕掛けが遅れた分だけ届かなかったので力負けではない。また、アルテミスステークスではスローペースの展開を追い込んで好位から抜け出したソダシの2着に入っており、ソダシと着差ほどの能力差はない。よって、桜花賞では展開の助けがあれば、ククナも差のない競馬が可能と判断すべきである。
<配合>主導はNashua5×6の系列ぐるみで、父の父Kingmamboを強調。父キンカメ、BMSディープのパターンは世代のずれが生じにくく、全体のバランスやスタミナ面は良好。平均ペースで生きる息の長い末脚を武器とした中距離ランナー。

以上、上位人気が予想される11頭について事前検討してみた。

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